出展者インタビュー
国内初公開!
品質検査を生産のボトルネックにしない
次世代CMM「MAESTRO」を
JIMTOF2026で体感
Sponsored by:Hexagon Manufacturing Intelligence株式会社
次世代オールデジタル三次元測定機「MAESTRO(マエストロ)」
Hexagon Manufacturing Intelligence株式会社
自動車や航空機、半導体、精密機器などの製造現場で、部品が設計どおりに仕上がっているかを確認する三次元測定機(CMM)。品質保証に欠かせない一方、測定にかかる時間や人手が課題となっています。限られた人員をものづくりの現場でより有効に生かしながら、品質保証工程も滞らせない――。Hexagon Manufacturing Intelligence株式会社(以下、Hexagon)は、こうした課題に応える三次元測定機MAESTRO(マエストロ)をJIMTOF2026で国内初公開します。品質保証工程の効率化・自動化をどう実現するのか、据置型メトロジー事業部 ディレクターの角北貴志さんに聞きました。
滑らかな動きで検査業務全体の時間を短縮
品質保証工程を滞らせないために重要なのが、測定の高速化です。「MAESTROの一番の特徴はスピード」と角北さんは強調します。JIMTOF2026では、次世代機MAESTROと、これまで日本で主力として展開されてきた三次元測定機GLOBAL Sを並べて展示。両機の動きや測定スピードの違いを実機で確認できます。
角北さんがMAESTROの特徴として挙げるのが、測定位置から次の測定位置へ移る際の動きです。従来の測定機では、次の測定位置へ移る際に加速と減速を繰り返すことがあります。これに対しMAESTROは、進化した制御技術で5軸をコントロールし、滑らかな曲線を描くように移動します。特に減速を抑えることで、測定スピードを高めています。
さらに、短縮するのは実際にワークを測っている時間だけではありません。測定プログラムの作成やスタイラス(測定子)の校正なども含め、検査にかかる一連の作業時間を短くすることを目指しています。
それを支えるのが、Fly-in/Fly-outとFastCalです。Fly-in/Fly-outは測定点への進入・退避動作を最適化し、FastCalはスタイラス校正にかかる時間を短縮します。移動や準備にかかる時間も減らすことで、設備を効率よく使えるようにします。
測定データを合否判定だけで終わらせず工程改善へ
MAESTROが「オールデジタル」と呼ばれる背景には、測定結果をデジタルデータとして残し、その先の活用につなげる考え方があります。現在、多くの現場では測定結果を合否判定に使うところまでは進んでいますが、データを蓄積・分析し、不良品の流出防止や生産工程へのフィードバックに生かす取り組みは、まだ十分に普及していないと角北さんは話します。
分析に必要なデータを効率よく集められることも、MAESTROの高速性がもたらす価値です。
「熟練者の一番の役割は、三次元測定機を使ったり、プログラムを作ったりすることではありません。測定結果を分析し、不具合があれば原因を探り、改善につなげることです」
しかし、こうした分析や改善を担える熟練者、いわゆるエキスパートは減っていると角北さんは指摘します。そこでHexagonでは、測定結果をソフトウェアで分析し、将来的にはAIを活用して改善策の提示までつなげることを見据えています。
測定プログラム作成の負担を軽くすることも欠かせません。その役割を担うのがPC-DMISです。従来は実機にワークを置き、機械を動かしながら測定経路を作り込んでいました。PC-DMISはCADモデルを読み込み、これまで実機で行っていた作業をパソコン上で進められます。
作成した測定プログラムの動作をバーチャル空間でシミュレーションできます。「バーチャル上でシミュレーションすることで、干渉・衝突のリスクをぐっと下げられます」と角北さんは説明します。
測定は機械に任せ、人は次の仕事へ
省力化につながる機能の一つがSmart Machine Eyeです。角北さんによると、三次元測定機は自動で測定を進められるものの、機械から離れると「今、どのような状態なのか」が分からず、不安から測定機のそばを離れにくいオペレーターも多いそうです。
Smart Machine Eyeは、測定中の様子をカメラでモニタリングし、リアルタイムの映像で確認できる機能です。機械が測定している間、担当者が別の場所で他の作業を進められるよう、測定機の状況を監視するソフトウェア「アポロ」もあります。角北さんは、その効果をこう説明します。「実機まで確認しに行く回数を減らし、別の作業を並行して進められます。一人当たりの生産量も上がります」
測定時間を短縮し、導入後も性能を高める
MAESTROは2025年に海外で出荷を開始。イタリアの導入事例では、ワークをセットしてから測定が終わるまでの時間が、約8分から約2分に短縮されました。
この時間短縮は、設備投資の負担軽減にもつながると角北さんは説明します。「本来なら4台必要なくらいの仕事を1台でこなしてしまう。お客様にとっては投資額も負担も小さくなります」
プログラムを作る側でも効果が表れます。従来、実機を動かしながら行っていた測定プログラムの作成を、PC-DMISを使ってパソコン上で行うことで、ワークによっては作成工数を3分の1から5分の1程度に抑えられると角北さんは言います。
導入の仕方も段階的に選べます。点で測るTouch+、ワークをなぞって連続的に測るScan+、レーザースキャナーを搭載するSpeedなど、用途に応じて構成を選択できます。導入後も、高い精度が必要になればAccuracy+、さらに多くのワークを測りたくなればThroughput+を現地で追加可能です。ニーズが変化しても、測定機そのものを買い替えずに性能を高められます。
MAESTROを軸に、品質検査の進化を一度に体感
JIMTOF2026では、MAESTROを中心に、非接触で形状を読み取るレーザースキャナーや、測定プログラム作成を支援するPC-DMISも紹介します。
高精度レーザースキャナーHP-L-10.10は、最大毎秒60万点の測定データを取得。複雑な形状でも短時間で高密度な測定データを得られます。会場では、比較展示するGLOBAL Sに搭載し、非接触測定を実演します。
PC-DMISは来場者自身が実際に操作でき、CADモデルから測定プログラムを作る流れを体験できます。実機の動きとソフトウェアの操作に触れることで、自社の検査工程への導入も具体的にイメージしやすくなります。
MAESTROの国内販売は、2027年に向けて準備を進めています。角北さんは、品質検査の課題への「答え」を会場で見つけてほしいと来場を呼びかけます。測定時間や人手、データ活用に課題を感じているなら、E7035ブースへ。自社の品質検査をどこまで効率化できるのか、確かめてみてはいかがでしょうか。